山梨大学大学院医工農学総合教育部修士課程工学専攻ではコース制を採用しています。当学科の卒業生が山梨大学大学院に進学する場合、メカトロニクス工学コースに進学する場合がほとんどです。
メカトロニクス工学コースでは、機械・電気・情報の総合的知識、技能に基づいた協働開発能力を持ち、これらに基づいた問題発見能力、コミュニケーション能力、技術活用能力を発揮して「ものづくり」開発の中心的役割を果たすとともに、これを通じて社会の課題の解決に貢献しようとする人を求めています。
本メカトロニクス工学コースは2016年度に開講され,2023年度までに約160名の学生が修了し、多方面で活躍されています。

入試情報

令和7年度(2025年度)入試の実施予定は次の予定です。

  • 【前期募集】 試験日:2024年 7月13日(土) 出願期間:2024年6月27日〜7月4日(事前資格審査:5月13日〜17日)
  • 【後期募集】 試験日:2024年12月 7日(土) 出願期間:2024年11月11日〜18日(事前資格審査:10月4日〜11日)

入試の詳細・募集要項・過去問などはこちらのページから閲覧できます。前期募集では一般入試と推薦入試があります。推薦入試の要件を満たしているかどうかは、受け入れ予定教員にご確認ください。
メカトロニクス工学コースでは海外を含む他大学の卒業生の入学も受け入れています。場合によっては事前資格審査が必要になりますので,受け入れ予定教員までご確認ください。事前資格審査の〆切は本出願よりも1ヶ月以上前になりますのでお気をつけください。

ガイダンス資料

2024年度前期のガイダンス資料が以下のフォルダにおいてあります(アクセスするためには本学のアカウントが必要です)。

  1. ガイダンス資料一式
  2. 大学の世界展開力強化事業:A3Iアジア実問題解決駆動AI教育プログラム による中長期留学の資料 チラシ

主な開講授業科目

修士課程工学専攻では、主として、専攻共通科目とコース専門科目に分かれます。また、修了するためには、機械工学コースなど他コースで開講している科目も履修する必要があります。メカトロニクス工学コースで開講している科目は以下のとおりです。これら以外にも、コース共通開講の必修科目や修士論文研究単位なども修得する必要があります。メカトロニクス工学コースのシラバスはこちらを御覧ください。

ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)

メカトロニクス工学コースでは、機械・電気・情報工学の各分野ならびにそれらの融合領域であるメカトロニクス工学分野における基盤知識・スキルの修得に加え、工学系高度専門職業人としてふさわしい見識と俯瞰的な視点を持ち、社会的な問題解決に取り組める人材の育成を理念としています。このため、以下の(1)(2)(3)に示す知識・能力を身につけた学生に対して学位を授与します。

(1) メカトロニクス工学の基礎として、機械・電気・情報分野の横断的知識、すなわち自動車、ロボット、コンピュータ、医療・福祉機器に代表されるメカトロニクス機器の研究開発に携わる人材として活躍するための基幹技術に関する知識を修得し、具体的なメカトロニクス機器を用いて説明できる能力を求めています。これに加えて、以下の(A)(B)(C)の各分野から少なくとも一つ以上の分野の知識を修得し、具体的な例を用いてそれらを説明できる能力も求めています。

  • (A) 機械関連分野:アクチュエーターや材料工学等の機械分野に関連する知識
  • (B) 電気関連分野:センシング技術や電気・電子回路等の電気分野に関連する知識
  • (C) 情報関連分野:エッジコンピュータ等でのソフトウェア開発やネットワーク通信技術等の情報分野に関連する知識

(2)産業界で活躍する技術者や研究者として必要な倫理観の獲得、幅広い工学分野の基礎的な知識と技術について理解し、それらを適用できなければなりません。技術者として必要な倫理観に基づいて研究活動を遂行できることはもちろん、大学院および工学専攻の共通科目や他専攻の科目を通じて工学分野全般にわたるような基盤知識を修得し、それらを説明できる能力を求めています。これによって、俯瞰的な視点を持って、それらを総合的に活用できる技術者の素養を持つことになります。

(3)メカトロニクス工学分野の高度専門職業人に求められる能力として、修士論文に関する調査・研究の遂行能力、専門的な内容についての深い洞察・考察力、成果の正確で分かりやすい表現力、それを伝えるコミュニケーション力とプレゼンテーション力の修得に加え、機械・電気・情報工学分野の横断的な知識といずれかの分野における深化した知識と高度な技術を応用して問題解決ができる能力を修得していることを求めています。これらの能力は専門発展科目等を通じて修得し、自らが計画を立て研究課題を遂行して問題解決を行い、その成果を分かりやすく他人に伝えることができるようになることを求めています。

担当教員

本コースの担当教員は、工学部メカトロニクス工学科と同じです。教員一覧はこちらをご覧ください。また、研究室紹介はこちらのページをご覧ください。また、山梨大学工学部ホームページも参考にしてください。

修了後の進路

メカトロニクス工学コースの1期生から7期生まで(令和5年度修了)の修了後の進路です。

令和5年度[企業] 任天堂株式会社,東京エレクトロングループ,キヤノンファインテックニスカ株式会社,東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ株式会社,ファナック株式会社,フドー株式会社,ベース株式会社,SREホールディングス株式会社,ミネベアミツミ株式会社,株式会社エスタイル,日本航空電子工業株式会社,株式会社メガハウス,株式会社タチエス,リコーテクノロジーズ株式会社,大成技研株式会社,リーダー電子株式会社,株式会社ダイフク
[進学] 山梨大学大学院医工農学総合教育部博士課程
令和4年度[企業] 株式会社イプロス NECプラットフォームズ株式会社,オークマ株式会社,川崎重工業株式会社,キヤノンファインテックニスカ株式会社,グリー株式会社,株式会社ジェイテクト,SHANGHAI-FANUC Robotics CO., LTD. (中国),スズキ株式会社,セイコーエプソン株式会社,株式会社タミヤ,株式会社チノー,テルモ株式会社,東京海上日動システムズ株式会社,東京地下鉄株式会社,東芝キヤリア株式会社,任天堂株式会社,ヒロセ電機株式会社,株式会社ファナック,Petroliam Nasional Berhad (マレーシア),村田機械株式会社,横河マニュファクチャリング株式会社
令和3年度[企業] YITOAマイクロテクノロジー,NTTドコモ,エンシュウ,甲斐ベスト,クラステクノロジー,コンピュータマインド,サカエ理研工業,三栄ハイテックス,シーエスデー,スバル,デンソーテクノ,東京精密,ニプロ医療電子システムズ,日立Astemo,日立ソリューションズ,ファナック,三菱電機
[進学] 山梨大学大学院医工農学総合教育部博士課程(2)
令和2年度[企業] アイシン,IDCフロンティア,アルトナー,NSD,NECソリューションイノベータ,エプソンアヴァシス,カシオ計算機,サンテクノカレッジ,Streamax Technology,セイコーエプソン,セイコータイムシステム,ソフトバンク,東京ウエルズ,東京ガスiネット,東芝キヤリア,凸版印刷,チノー,日立ジョンソンコントロールズ空調,ビーブレイクシステムズ,富士フイルムソフトウエア,三菱電機,横河ソリューションサービス,横河マニュファクチャリング
[進学] 山梨大学大学院医工農学総合教育部博士課程
令和元年度
(平成31年度)
[企業] 株式会社アイエイアイ,NTN株式会社,株式会社小糸製作所,川崎設備工業,株式会社サンシーア,スズキ株式会社,ソフトバンク株式会社,テルモ株式会社,東京ガスiネット株式会社,東芝テック株式会社,豊田合成株式会社,株式会社ニフコ,日立インダストリアルプロダクツ,松山株式会社,三菱電機株式会社,ヤマハ発動機株式会社
[進学] 山梨大学大学院医工農学総合教育部博士課程
平成30年度[企業] キヤノンファインテックニスカ株式会社,ソフトバンク,ヤマハ発動機株式会社,株式会社キトー,株式会社メッツ,セイコーエプソン株式会社,アイシン・エィ・ダブリュ株式会社,株式会社OKIソフトウェア,インターネットイニシアティブ,三菱電機株式会社,株式会社ミツバ,株式会社湯山製作所,ファナック株式会社(2名),デンソーテクノ株式会社,株式会社ジインズ
平成29年度[企業] いすゞ自動車,ウインテックコミュニケーションズ,キヤノンファインテックニスカ,京三システム,サトーホールディングス,セイコーエプソン,テクノプロ・エンジニアリング社,テルモ,トーヨーコーケン,日邦プレシジョン,ニプロ,日立製作所,富士通コンポーネント,フジテック,三菱電機エンジニアリング,三菱電機情報技術総合研究所,横河電機,ワイ・シー・シー,日本エア・リキード