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メカトロニクスコースの前身であるメカトロニクス工学科は、機械工学、電気電子工学、情報工学の3分野を融合させた知識を身につけた技術者の育成を目指し、2012年に誕生しました。設立からこれまでの間に、約450名の卒業生(2023年度修了時点,現在修士課程在籍者も含む)を社会に送り出し、彼らは自動車、ロボット、家電など様々な分野で活躍しています。

『メカトロニクス』とは

「メカトロニクス」は、機械工学と電気電子工学を組み合わせた言葉です。私たちの生活を便利にする家電製品や自動車、ロボットなどは、機械の仕組みと電気電子技術を融合させることで生み出されています。それがメカトロニクス工学の役割なのです。さらに近年では、コンピュータサイエンス(情報工学)の知識も加わり、より高度で知的な製品が登場しています。例えばスマートスピーカーに話しかけるだけで家電を操作できたり、AIを搭載した自動運転車が道路を走ったりする時代が目前に迫っています。

日本政府は『Society 5.0(ソサイエティ5.0)』という未来社会の実現を目指しています。そこでは、IoT(モノのインターネット)技術によって、人とモノがネットワークでつながり、様々な知識や情報がシェアされる世界が広がります。そんな夢のような社会を支えるためには、機械、電気電子、情報工学の知識を兼ね備えた技術者が必要不可欠です。山梨大学工学部工学科メカトロニクスコースは、まさにそのような未来のエンジニアを育成する場なのです。自動車、家電、ロボットなど、私たちの暮らしを一変させる革新的な製品を生み出す。それがメカトロニクス工学の魅力であり、社会に求められている役割なのです。

学科の理念〜実践的学びで、社会問題を解決する技術者を養成〜

産業・民生用ロボットなどの電子機械製品、自動車や私達の身の回りの家電製品では、センサーやモーターからなる数多くの部品をソフトウェア(プログラム)で制御し、高度な機能を実現しています。これらの設計・開発には、機械の知識(構造の力学的理解)、電気の知識(センサー・電子回路の理解)、情報の知識(制御ソフトウェアの理解)が必要不可欠です。

これらの製品の開発に携わる技術者、すなわち機械・電気・情報の融合知識・技術であるメカトロニクス工学を利用・活用できる技術者を養成することが、メカトロニクスコースの目的です。このような技術者は、社会のニーズを見つけ、そのニーズに応える問題解決ができる能力も必要です。このような能力を持つ技術者を育成するために、従来型の「基礎から応用へ」の教育体系ではなく、「全体から詳細へ」の教育を行います。具体的には、本コースでは、学部1年次から実験や実習などを多く行い、応用・活用能力を習得するための教育を行います。この教育によって、「社会の問題」を「メカトロニクス工学」で解決できる人材を輩出します。


他コースとの関係

山梨大学工学部にはそれぞれの専門分野に特化した「機械工学コース」「電気電子工学コース」「コンピュータ理工学コース」があります。現代社会で活躍するロボットや自動運転車、IoT家電など、私たちの生活を変える革新的な製品は、機械、電気電子、情報工学の技術が高度に融合されています。将来、こうした製品の開発に携わり、社会に大きなインパクトを与えるイノベーションを起こすためには、3分野の専門知識を横断的に学び、それらを自在に組み合わせる力が必要不可欠です。
メカトロニクスコースは、山梨大学工学部で唯一、機械、電気電子、情報工学を融合させた学びを提供するコース。カトロニクスコースで学べば、自動車、ロボット、家電など、あらゆる分野で活躍できる未来のエンジニアへの道が拓けます。変化の激しい時代に求められるのは、特定の分野に偏るのではなく、幅広い知識と柔軟な発想力を持つ人材。従来の枠にとらわれない新しいものづくりで、社会に大きな価値を生み出してみませんか。「機械×電気電子×情報」の力で未来を切り拓く。そんな挑戦を、山梨大学工学部工学科メカトロニクスコースで始めてみませんか?

既存3コースとの関係

前身であるメカトロニクス工学科では,下図に示すようなキーワードと関係があります。運輸機器(自動車・航空機等)から家電・医療機器,人工知能などの基礎技術を学ぶことができます。実際に卒業生・修了生(修士課程)は,これらの分野の企業等へ就職し,活躍されています。

山梨大学工学部7学科のキーワード表

本学科における教育の特徴

理論と実践を組み合わせた、メカトロニクス工学教育

本コースでは、コースのコンセプトに基づいて魅力的なカリキュラム(教育プログラム)を用意しています。具体的な教育方法は次の3つに集約されます。

  1. 既存の1学科(コース)では対応困難な、学科横断的教育内容
  2. コアとして機械・電気・情報工学のいずれか、あるいは複数の専門分野の教育
  3. Project Based Learning(PBL)の継続的実施

低学年では、主体的な学習ができる人材養成のための一環として「ものづくり」の体験教育を実現し、高学年においては協働開発能力育成のためにグループによる開発実践教育を行っていきます。

自分にあった専門を見つける専門トラック制度

本コースでは、機械・電気・情報の3分野を広く学ぶことができますが、卒業するまでには、必ず1つの分野を極める必要があります。これにより「機械設計もできる情報技術者」など自分の専門性をより明確にでき、就活などでアピールできるようになります。
1〜2年次は3分野の科目をまんべんなく受講しながら、自分にあった、あるいは興味のある分野を見極めることができます。

少人数のきめ細かい指導で修学、就職をサポート

  • 本学科では、3年次後期(10月)に研究室に配属されます(予定)。教員1人あたり,概ね3〜4名の学生を担当し,手厚い教育・研究指導を行っています。
  • 担任制度をとっており,学生の修学や生活をサポートしています。

本コースの学生が中心で作製したロボットの紹介

メカトロニクス工学科/メカトロニクス工学コースの学部生・修士学生が中心となり,山梨大学・大村智記念学術館内展示コーナーのお客様を自動で案内する人工知能搭載ロボット「さとっちゃん」を開発しました。ロボットの詳細については,以下の動画にまとめられておりますので,ぜひご覧ください。
メカトロニクス工学科ではロボット開発だけではなく,ロボットが人間にどのような影響をあたえるのか,という研究も行っております。